マーケティングや販促情報が充実している宣伝会議の2010.7.1の号で「小さいけれどブランド力のあるお宿の秘密」という特集の中で、旅館のブランディング成功例が掲載されていました。
山形・米沢にある「時の宿」すみれ という客室が10室の、おふたり様専用の旅館です。
おふたり様に特化して絞り込んでいるのがすごいですね。なんと稼働率は80%を越えているそうです。
子供連れなどは丁寧にお断りしているんだとか。
あくまでも、2人の時間をゆったりと過ごすという価値を提供しているとのこと。
月刊「ホテル旅館」編集長の武田さんは、「Webを見て気体しているお客さんがそれを上回る体験をしたときに、感動が生まれてリピーターにつながる」と語っています。
そこで早速、こちらの旅館のサイトが気になりましたので、ホームページを検索して見てみました。
●お客様の満足度を高めるHPコンテンツ
「時の宿」すみれのホームページのトップにはきれいなメイン画像が掲載されていて、その下には「当館はおふたり様専用の旅館です」というメッセージが掲載されていました。
左の目立つところには、当館の「おすすめのプラン」が紹介されています。
料理のページを見てみると、創作料理などの写真がたくさん掲載されていて、とってもおいしそうです。
また自社サイト内にブログを設置されていて、「すみれ便り」というコラムや告知情報を更新していくページを用意されていました。
これにより、サイト内にページが増えていきますね。
(お客様への告知用などで、検索からのアクセス流入が目的ではないかもしれません)
ホームページでは、アクセスされたお客様の満足度を高めるコンテンツがたくさん配置されていました。
●コンセプトを確立して、商品・サービスを絞り込む
ポイントは2人専用というところ。アロマサロンやラウンジなどもあり、おふたり様に徹底して満足感を提供したいという想いが伝わってきますね。
中小零細企業のホームページでは、総合的に商品・サービスを紹介するのではなく、1つのサービス紹介に特化した専門サイトや専用ページを作成する方法がおすすめです。
1つのテーマでコンテンツを掘り下げていくという形ですね。そうやってホームページを作成していくことで、1つのメインテーマ(メインキーワード)での重要度が高まります。
大きなサイトではなく、ページ数がそれほど多くない小さなサイトでも、1つの情報を掘り下げているので、検索エンジンでも、狙ったキーワードで上位表示されやすいですね。
とにかく1つの商品・サービスに絞って、メリットや、選ばれる3つのポイントや、お客様の声などを掲載してお申し込みにつなげる。
このような、ランディングページ最適化などと呼ばれていますが、お客様に訪問していただく最初のページ(着地ページ)を最適化して、価値をアピールする方が、ホームページでは反応が高まりやすい傾向にあります。
今回ご紹介させていただいた旅館は、コンセプトの徹底や絞込みをされることで「小さいけれどブランド力のあるお宿」を実現している貴重な例なのでとっても参考になります。
すみれ様や宣伝会議&武田さん、貴重な情報を本当にありがとうございます。
ホームページ作成や運営方法について、何か1つでも参考になれば幸いです。